LSIPC

Section: User Commands (1)
Updated: November 2015
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名前

lsipc - システムで現在利用されている IPC 機能 (facilities) の情報を表示する。  

書式

lsipc [options]  

説明

lsipc は、呼び出しプロセスが読み込みアクセスを持つ、 プロセス間通信 (inter-process communication) 機能の情報を表示する。  

オプション

-i, --id id
id で識別される 1 つのリソース要素の完全な詳細を表示する。 このオプションは、以下の 3 つのリソースオプションのうちの 1 つと組み合わせる必要がある: -m, -q, -s. このオプションのデフォルトの出力形式は、 --list, --raw, --json, --export オプションで上書きできる。
-g, --global
IPC リソースのシステム全体での使用量と制限を表示する。 このオプションは、以下の 3 つのリソースオプションのうちの 1 つと組み合わせることができる: -m, -q, -s. デフォルトでは全てのリソースの情報を表示する。
-h, --help
ヘルプを表示して、終了する。
-V, --version
バージョン情報を表示して、終了する。
 

リソースオプション

-m, --shmems
アクティブな共有メモリセグメントの情報を書き出す。
-q, --queues
アクティブなメッセージキューの情報を書き出す。
-s, --semaphores
アクティブなセマフォセットの情報を書き出す。
 

出力形式

-c, --creator
作成者と所有者を表示する。
-e, --export
データを NAME=VALUE の形式で出力する。
-J, --json
JSON 出力形式を使う。
-l, --list
リスト出力形式を使う。 --id が指定されているとき以外は、これがデフォルトである。
-n, --newline
各情報の塊を各行に書き出す。
--noheadings
ヘッダ行を表示しない。
--notruncate
出力を切り詰めない。
-o, --output list
表示する出力カラムを指定する。 サポートされる全てのカラムのリストは、 --help で取得できる。
-b, --bytes
人が読みやすい形式ではなく、サイズをバイト単位で表示する。
-r, --raw
(カラム揃えをしない) 生の出力。
-t, --time
時刻情報を書き出す。 全ての機能についてのアクセス権限の変更の操作時刻、 メッセージキューについての最後の msgsnd(2) と msgrcv(2) 操作の時刻、 共有メモリについての最後の shmat(2) と shmdt(2) 操作の時刻、 セマフォについての最後の semop(2) 操作の時刻である。
--time-format type
時間を short, full, iso 形式で表示する。 デフォルトは short で、この時間形式はスペースを使わず、人が読みやすいように設計 されている。
-P, --numeric-perms
PERMS カラムに権限を数値で表示する。
 

返り値

0
OK である。
1
不正な引き数が指定された。
2
致命的なエラーが起こった。
 

関連項目

ipcmk(1), ipcrm(1), msgrcv(2), msgsnd(2), semget(2), semop(2), shmat(2), shmdt(2), shmget(2)  

履歴

lsipc ユーティリティは ipcs ユーティリティに触発されて作成された。  

著者

Ondrej Oprala
Karel Zak

 

入手方法

lsipc コマンドは util-linux パッケージの一部であり、 Linux Kernel Archive から入手できる。


 

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書式
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オプション
リソースオプション
出力形式
返り値
関連項目
履歴
著者
入手方法

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Time: 05:21:47 GMT, April 11, 2020