CHFN

Section: User Commands (1)
Updated: November 2015
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名前

chfn - finger 情報を変更する。  

書式

chfn [-f full-name] [-o office] [-p office-phone] [-h home-phone] [-u] [-v] [username]  

説明

chfn は finger 情報を変更するために使用する。 この情報は /etc/passwd ファイルに記憶されていて、 finger プログラムによって表示される。 Linux finger コマンドは chfn によって変更することが出来る 4 つの情報 (実名、勤務先、勤務先電話番号、自宅電話番号) を表示する。

4 つの情報どれでもコマンド行に指定することができる。 コマンド行に与える情報がない場合、 chfn は対話モードに入る。

対話モードでは、 chfn 各フィールド毎にプロンプトが出る。 プロンプトで、新しい情報を入力することができる、 また、ただリターンを押すだけでフィールドを変更せずに出ることができる。 フィールドを空白に設定するには "none" キーワードを入力する。

chfn は libuser とリンクされていると、ローカルでないエントリ (kerberos, LDAP など) をサポートする。 リンクされていない場合は、ypchfn, lchfn またはその他のローカルでないエントリの実装を使うこと。  

オプション

-f, --full-name full-name
実名を指定する。
-o, --office office
勤務先住所を指定する。
-p, --office-phone office-phone
勤務先電話番号を指定する。
-h, --home-phone home-phone
自宅電話番号を指定する。
-u, --help
ヘルプを表示して、終了する。
-v, --version
バージョン情報を表示して、終了する。
 

設定ファイルのアイテム

chfn は設定ファイル /etc:/login.defs(5) を読み込む。 この設定ファイルは他のパッケージ (例 shadow-utils) で 配布されているかもしれない。 以下の設定アイテムが chfn(1) と関連する。

CHFN_RESTRICT string

どのフィールドが chfn で変更可能かを示す。

ブール値の設定 "yes" は、勤務先住所、勤務先電話番号、自宅電話番号の フィールドが変更可能であることを示す。 ブール値の設定 "no" は、実名も変更であることを示す。

変更可能なフィールドを指定する、もう 1 つの方法は省略形: f = 実名 (full name), r = 勤務先住所 (room), w = 勤務先 (work) 電話番号, h = 自宅 (home) 電話番号を使うことである。 例えば、CHFN_RESTRICT "wh" は、 勤務先電話番号と自宅電話番号を変更できる。

CHFN_RESTRICT が定義されていない場合、 すべての finger 情報は読み取り専用である。 これがデフォルトである。

 

返り値

操作が成功した場合、0 を返す。 操作が失敗した場合、またはコマンド書式が無効な場合、1を返す。  

関連項目

chsh(1), finger(1), login.defs(5), passwd(5)  

著者

Salvatore Valente <svalente@mit.edu>  

入手方法

chfn コマンドは、util-linux パッケージの一部であり、 https://www.kernel.org/pub/linux/utils/util-linux/ から入手できる。


 

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オプション
設定ファイルのアイテム
返り値
関連項目
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Time: 08:37:05 GMT, July 20, 2019