CIFSIOSTAT
Section: Linux User's Manual (1)
Updated: JULY 2018
Index
Return to Main Contents
名前
cifsiostat - CIFS の統計をレポートする。
書式
cifsiostat [ -h ] [ -k | -m ] [ -t ] [ -V ] [ --dec={ 0 | 1 | 2 } ] [ --human ] [
interval
[
count
] ]
説明
cifsiostat
コマンドは CIFS ファイルシステムの読み込みと書き込みの操作の統計を表示する。
interval
パラメータは各レポート間の時間を指定する。
最初のレポートにはシステムのスタートアップ (ブート) からの統計が含まれる。
その後のレポートには、前のレポートからの間に収集された統計が
レポートされる。
レポートは CIFS ヘッダ行の後に、
マウントされている各 CIFS ファイルシステムの統計の行が続く。
count
パラメータは
interval
パラメータと組み合わせて使われる。
count
パラメータが指定されると、
count
は
interval
秒ごとに生成される回数を決定する。
count
パラメータを指定せずに
interval
パラメータを指定すると、
cifsiostat
コマンドは連続してレポートを生成する。
レポート
CIFS レポートはマウントされている各 CIFS ファイルシステムの統計を提供する。
レポートには以下のフィールドが表示される。
Filesystem:
-
この列には CIFS ファイルシステムのマウントポイントが表示される。
rB/s (rkB/s, rMB/s)
-
1 秒あたりに読み込まれた平均バイト (キロバイト、メガバイト) 数。
wB/s (wkB/s, wMB/s)
-
1 秒あたりに書き込まれた平均バイト (キロバイト、メガバイト) 数。
rop/s
-
1 秒あたりにファイルシステムに発行された 'read' 操作の回数。
wop/s
-
1 秒あたりにファイルシステムに発行された 'write' 操作の回数。
fo/s
-
1 秒あたりにオープンしたファイル数。
fc/s
-
1 秒あたりにクローズしたファイル数。
fd/s
-
1 秒あたりに削除したファイル数。
オプション
- --dec={ 0 | 1 | 2 }
-
使用する小数点の位置を指定する (0 から 2 で、デフォルトは 2 である)。
- -h
-
CIFS レポートを人間が読みやすいようにする。
このオプションは、
--human
を暗黙裡に有効にする。
- --human
-
サイズを人間が読みやすいフォーマット (例えば 1.0k, 1.2M など) で表示する。
このオプションで表示される単位は、指標に紐付けられたデフォルトの単位
(例えば、キロバイト、セクターなど) を上書きする。
- -k
-
1 秒あたりのキロバイトで統計を表示する。
- -m
-
1 秒あたりのメガバイトで統計を表示する。
- -t
-
各レポートで時間を表示する。
タイムスタンプの形式は、S_TIME_FORMAT 環境変数の値に依存する
(下記を参照)。
- -V
-
バージョン番号を表示して、終了する。
環境変数
cifsiostat
コマンドは以下の環境変数を扱う。
- S_COLORS
-
この環境変数を設定すると、端末上で統計をカラー表示する。
この環境変数に指定可能な値は、
never,
always,
auto
である (最後がデフォルトである)。
値を表示する色 (赤、黄、またはその他の色) は、色によって何かの意味を示している訳ではない。
色は値の範囲を示しているだけである。
- S_COLORS_SGR
-
端末で統計を表示する際に、色とその他の属性を指定する。
この値は、コロン区切りの機能のリストで、デフォルトは
I=32;22:N=34;1:Z=34;22
である。
サポートされている機能は以下のとおり。
-
- I=
-
ファイルシステム名を表示する SGR 部分文字列。
- N=
-
0 以外の統計値を表示する SGR 部分文字列。
- Z=
-
0 を表示する SGR 部分文字列。
- S_TIME_FORMAT
-
この環境変数が存在し、かつ値が
ISO
の場合、レポートのヘッダの日付を表示する際に、
現在のロケールを無視する。
代わりに、
cifsiostat
コマンドは ISO 8601 フォーマット (YYYY-MM-DD) を使う。
-t オプションのタイムスタンプも ISO 8601 フォーマットに従う。
バグ
cifsiostat
コマンドが動作するためには、
/proc
ファイルシステムがマウントされていなければならない。
ファイル
/proc/fs/cifs/Stats
CIFS 統計を保持する。
著者
Ivana Varekova (varekova <at> redhat.com) によって書かれた。
Sebastien Godard (sysstat <at> orange.fr) によってメンテナンスされている。
関連項目
sar(1),
pidstat(1),
mpstat(1),
vmstat(8),
iostat(1),
tapestat(1),
nfsiostat(1)
https://github.com/sysstat/sysstat
http://pagesperso-orange.fr/sebastien.godard/
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- レポート
-
- オプション
-
- 環境変数
-
- バグ
-
- ファイル
-
- 著者
-
- 関連項目
-
This document was created by
man2html,
using the manual pages.
Time: 03:32:53 GMT, March 20, 2020