MKFS.CRAMFS

Section: System Administration (8)
Updated: April 2013
Index Return to Main Contents
 

名前

mkfs.cramfs - 圧縮 ROM ファイルシステムを作成する。  

書式

mkfs.cramfs [options] directory file  

説明

cramfs ファイルシステム上のファイルは、zlib で圧縮され、 1 度に 1 ページが読み込まれ、ランダム読み込みアクセスができる。 メタデータは圧縮されないが、簡略化された表現であり、一般的なファイル システムよりディスク領域を使わない。

このファイルシステムは、設計を簡単にするため、読み込みのみを意図している。 圧縮ファイルに対するランダム書き込みアクセスは、実装が難しい。 cramfs は、ファイルを新しい cramfs イメージにパッキングする ユーティリティ (mkcramfs) とともに提供される。

ファイルサイズは 16 MB 以下に制限されている。

最大ファイルシステムサイズは、272 MB より小さい。 (ファイルシステムの最後のファイルは、 256 MB ブロックより前に開始される必要があるが、 終了は 256 MB ブロックを過ぎてもよい。)  

引き数

directory はディレクトリツリーのルートであり、そこから圧縮ファイルシステムを 作成する。

file は cram ファイルシステムを格納するファイルであり、 これを後からマウントできる。  

オプション

-v
詳細なメッセージを有効化する。
-E
全ての警告をエラーとして扱う。これはコマンドの返り値に反映される。
-b blocksize
指定したブロックサイズを使う。 ブロックサイズはページサイズで割りきれる必要がある。
-e edition
指定したファイルシステムエディション番号をスーパーブロックで使う。
-N big, little, host
指定したエンディアンを使う。 デフォルト値は host である。
-i file
file を cramfs ファイルシステムに挿入する。
-n name
cramfs ファイルシステムの名前を設定する。
-p
ブートコード用に 512 バイトを埋め込む。
-s
このオプションは無視される。 元々 -s オプションは、ディレクトリエントリのソートを有効にしていた。
-z
明示的なホールを作成する。
-h, --help
ヘルプを表示して、終了する。
-V, --version
バージョン情報を表示して、終了する。
 

返り値

0
成功
8
メモリの確保ができなかったといった、操作エラー。
 

関連項目

fsck.cramfs(8), mount(8)  

入手方法

mkfs.cramfs コマンドは util-linux パッケージの一部であり、 Linux Kernel Archive から入手できる。


 

Index

名前
書式
説明
引き数
オプション
返り値
関連項目
入手方法

This document was created by man2html, using the manual pages.
Time: 12:14:11 GMT, April 27, 2020