MKFS

Section: System Administration (8)
Updated: June 2011
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名前

mkfs - Linux のファイルシステムを構築する  

書式

mkfs [options] [-t type] [fs-options] device [size]  

説明

この mkfs フロントエンドは廃れており、ファイルシステム固有の mkfs.<type> ユーティリティが支持されている。

mkfs は Linux のファイルシステムをデバイス (通常はハードディスクのパーティ ション) 上に構築するために用いられる。 device 引き数はファイルシステムを作成するデバイスの名前 (/dev/hda1, /dev/sdb2 など)、またはファイルシステムを含む通常ファイルである。 size は作成するファイルシステムのブロック数である。

mkfs の戻り値 (exit code) は成功すれば 0、失敗した場合は 1 である。

実際は mkfs は単なるフロントエンドにすぎない。 Linux で利用できるファイルシステム には様々なものがあるが、実際のファイルシステムの作成はそれらファイル システムに専用のプログラム (mkfs.fstype) が行う。 各ファイルシステム用の作成プログラムの探索は、 PATH 環境変数の設定でのみ行われる。 詳細については各ファイルシステム用作成プログラムの マニュアルページを見てほしい。  

オプション

-t, --type type
作成するファイルシステムのタイプ type を指定する。 指定されなかった場合は、 デフォルトのファイルシステムタイプ (現在は ext2) が用いられる。
fs-options
実際のファイルシステム作成を行うコマンドに渡す、ファイルシステム 固有のオプションを指定する。
-V, --verbose
実行されるファイルシステム固有の全てのコマンドを含む、詳細な出力を行う。 このオプションを 2 回以上指定すると、 ファイルシステム固有のコマンドの実行を行わない。 これは、テストのために本当に便利である。
-V, --version
バージョン情報を表示して、終了する。 (オプション -V は単独の引き数として指定された場合、 バージョン情報を表示する。 他の引き数が指定された場合、 --verbose として動作する。)
-h, --help
ヘルプを表示して、終了する。
 

バグ

mkfs の全ての汎用オプションは、ファイルシステム固有のオプションに 優先すべきである。 専用プログラムには、自動的にデバイスのサイズを知ることができず、 size パラメータを必ず指定しなければならないものもある。  

著者

David Engel (david@ods.com)
Fred N. van Kempen (waltje@uwalt.nl.mugnet.org)
Ron Sommeling (sommel@sci.kun.nl)
本マニュアルページは (厚顔にも) Remy Card が作成した ext2 ファイル システム向けの版を少々変更したものである。  

関連情報

fs(5), badblocks(8), fsck(8), mkdosfs(8), mke2fs(8), mkfs.bfs(8), mkfs.ext2(8), mkfs.ext3(8), mkfs.ext4(8), mkfs.minix(8), mkfs.msdos(8), mkfs.vfat(8), mkfs.xfs(8)  

入手方法

mkfs コマンドは util-linux パッケージの一部であり、 https://www.kernel.org/pub/linux/utils/util-linux/ から入手できる。


 

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Time: 17:10:18 GMT, March 22, 2020