CHCPU

Section: System Administration (8)
Updated: July 2014
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名前

chcpu - CPU を設定する。  

書式

chcpu -c|-d|-e|-g cpu-list
chcpu -p mode
chcpu -r|-h|-V  

説明

chcpu は CPU の状態を変更することができる。 このコマンドは、CPU の有効化/無効化、新しい CPU の検知、 下層のハイパーバイザーの CPU の分配 (dispatch) mode の変更、ハイパーバイザーからの CPU のリクエスト (設定)、 ハイパーバイザーへの CPU の返却 (戻し設定) ができる。

cpu-list 引き数をとるオプションもある。 この引き数を使って、カンマ区切りの CPU のリストを指定する。 このリストは、各 CPU アドレスとアドレスの範囲を含むことができる。 例えば、 0,5,7,9-11 は、コマンドをアドレス 0, 5, 7, 9, 10, 11 の CPU に適用する。  

オプション

-c, --configure cpu-list
指定した CPU を設定する。 CPU の設定とは、ハイパーバイザーが CPU を CPU プールから取得し、 カーネルを実行する仮想ハードウェアに割り当てることを意味する。
-d, --disable cpu-list
指定した CPU を無効化する。 CPU の無効化とは、カーネルが CPU をオフラインにすることを意味する。
-e, --enable cpu-list
指定した CPU を有効化する。 CPU の有効化とは、カーネルが CPU をオフラインにすることを意味する。 CPU を有効化する前に、CPU を設定しなければならない (-c を参照)。
-g, --deconfigure cpu-list
指定した CPU を戻し設定する。 CPU の戻し設定は、ハイパーバイザーが Linux インスタンスが実行されている 仮想ハードウェアから CPU を削除し、CPU を CPU プールに返すことを意味する。 CPU を戻し設定する前に、CPU をオフラインにしなければならない (-d を参照)。
-p, --dispatch mode
CPU の分配 mode (分極化: polarization) を設定する。 このオプションは、使っているハードウェアアーキテクチャと ハイパーバイザーが、CPU の分極化をサポートする場合にのみ有効である。 指定可能な mode は以下の通り:
horizontal 負荷を全ての利用可能な CPU に分散する。
vertical
負荷を特定の CPU に集中させる。
-r, --rescan
CPU の再スキャンのトリガーを引く。 再スキャン後、Linux カーネルは新しい CPU を認識できる。 新しく追加された CPU を自動的に検知できないシステムでは、このオプションを使うこと。
-V, --version
バージョン情報を表示して、終了する。
-h, --help
ヘルプを表示して、終了する。

 

返り値

chcpu は以下の返り値を返す:
0
成功
1
失敗
64
部分的に成功
 

著者

Heiko Carstens  

著作権

Copyright IBM Corp. 2011
 

関連項目

lscpu(1)  

入手方法

chcpu コマンドは util-linux パッケージの一部であり、 Linux Kernel Archive から入手できる。


 

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名前
書式
説明
オプション
返り値
著者
著作権
関連項目
入手方法

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Time: 11:52:36 GMT, April 18, 2020