TERMINAL_COLORS.D
Section: terminal-colors.d (5)
Updated: January 2014
Index
Return to Main Contents
名前
terminal-colors.d - いろいろなユーティリティの出力の色付けを設定する。
書式
/etc/terminal-colors.d/[[name][@term].][type]
説明
このディレクトリ内のファイルは、ユーティリティで出力を色付けする際の
デフォルトの挙動を決定する。
name
はユーティリティ名である。
この名前はオプションであり、none が指定された場合、
そのファイルはユーティリティ名が指定されない場合に使われる。
term
は端末識別子 (TERM 環境変数) である。
この端末識別子はオプションであり、none が指定された場合、
そのファイルは端末が指定されない場合に使われる。
type
はファイルタイプである。
サポートされるファイルタイプは以下の通り:
- disable
-
全ての互換性のあるユーティリティで、出力の色付けを無効化する。
- enable
-
出力の色付けを有効化する。
マッチする
disable
ファイルは無視される。
- scheme
-
出力で使う色を指定する。
ファイル形式はユーティリティに固有のものであり、
デフォルトの形式は以下で記載されている。
ユーティリティにマッチする複数のファイルがある場合、より詳細な名前の
ファイルが優先される。
例えば、ファイル名 "@xterm.scheme" は "dmesg@xterm.scheme" より優先度が低い。
ユーティリティ名と端末識別子がないファイル (つまり "disable") の優先度がもっとも低い。
ユーザー固有の
$XDG_CONFIG_HOME/terminal-colors.d
または
$HOME/.config/terminal-colors.d
はグローバル設定を上書きする。
例
全ての互換性のあるユーティリティの色付けを無効化する:
-
touch /etc/terminal-colors.d/disable
vt100 端末上の全ての互換性のあるユーティリティの色付けを無効化する:
-
touch /etc/terminal-colors.d/@vt100.disable
dmesg(1) を除き、全ての互換性のあるユーティリティの色付けを無効化する:
-
touch /etc/terminal-colors.d/disable
touch /etc/terminal-colors.d/dmesg.enable
デフォルトのスキーマファイル形式
以下のステートメントが認識される:
-
name color-sequence
name
はカラーシーケンスの論理名である (例えば "error")。
この名前はユーティリティ固有である。
詳細はユーティリティの man ページの「カラー表示」のセクションを参照すること。
color-sequence
は、色名、ASCII カラーシーケンス、エスケープシーケンスのいずれかである。
色名
black, blink, blue, bold, brown, cyan, darkgray, gray, green, halfbright,
lightblue, lightcyan, lightgray, lightgreen, lightmagenta, lightred, magenta,
red, reset, reverse, yellow.
ANSI カラーシーケンス
カラーシーケンスはセミコロンで区切られた数字の並びで構成される。
もっとも一般的なコードは以下の通り:
-
0 | デフォルトの色を復元する
|
1 | 明るい色
|
4 | 下線のテキスト
|
5 | 点滅するテキスト
|
30 | 黒の前景色
|
31 | 赤の前景色
|
32 | 緑の前景色
|
33 | 黄 (または茶) の前景色
|
34 | 青の前景色
|
35 | 紫の前景色
|
36 | シアンの前景色
|
37 | 白 (または灰) の前景色
|
40 | 黒の背景色
|
41 | 赤の背景色
|
42 | 緑の背景色
|
43 | 黄 (または茶) の背景色
|
44 | 青の背景色
|
45 | 紫の背景色
|
46 | シアンの背景色
|
47 | 白 (または灰) の背景色
|
エスケープシーケンス
制御文字または空白文字をカラーシーケンスで指定する。
C 言語形式のエスケープ記法が使われる:
-
\a | ベル (ASCII 7)
|
\b | バックスペース (ASCII 8)
|
\e | エスケープ (ASCII 27)
|
\f | フォームフィード (ASCII 12)
|
\n | 改行 (ASCII 10)
|
\r | キャリッジリターン (ASCII 13)
|
\t | タブ (ASCII 9)
|
\v | 垂直タブ (ASCII 11)
|
\? | デリート (ASCII 127)
|
\_ | スペース
|
\\ | バックスラッシュ (\)
|
\^ | キャレット (^)
|
\# | ハッシュマーク (#)
|
スペース、バックスラッシュ、キャレット、その他の制御文字は文字列の
どの場所に入れるにも、エスケープが必要であり、同様にハッシュマークは
最初の文字にする必要がある点に注意してほしい。
例えば、
dmesg(1)
の出力でアラートメッセージを赤の背景色にするには、以下のようにする:
-
echo 'alert 37;41' >> /etc/terminal-colors.d/dmesg.scheme
コメント
空白文字以外の最初の文字が # (ハッシュ) である行は無視される。
ハッシュ文字以外の使われている文字は、コメントを挿入するために解釈
されない。
ファイル
$XDG_CONFIG_HOME/terminal-colors.d
$HOME/.config/terminal-colors.d
/etc/terminal-colors.d
環境変数
- TERMINAL_COLORS_DEBUG=all
-
デバッグ出力を有効にする。
互換性
terminal-colors.d の機能は、現在のところ、出力の色付けを提供する
全ての util-linux ユーティリティでサポートされている。
詳細は、各ユーティリティの man ページの「カラー表示」セクションを常に参照すること。
入手方法
terminal-colors.d は util-linux パッケージの一部であり、
Linux Kernel Archive
から入手できる。
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- 例
-
- デフォルトのスキーマファイル形式
-
- 色名
-
- ANSI カラーシーケンス
-
- エスケープシーケンス
-
- コメント
-
- ファイル
-
- 環境変数
-
- 互換性
-
- 入手方法
-
This document was created by
man2html,
using the manual pages.
Time: 06:19:29 GMT, May 03, 2020