ADJTIME_CONFIG

Section: File Formats (5)
Updated: August 2018
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名前

adjtime - ハードウェア・クロック設定とずれ (drift) 要素の情報  

書式

/etc/adjtime  

説明

/etc/adjtime はハードウェアモードクロック設定とクロックのずれ要素を記述する情報を 保持する。 このファイルは、hwclock で読み書きされ、rtcwake のようなプログラムでは、 RTC 時刻モードを取得するために読み込まれる。

このファイルは通常 /etc に置かれるが、 /etc への書き込みアクセスをさせたくない場合、 hwclock(8) または rtcwake(8) はコマンドラインオプションにより別の場所を使わせることができる。 このファイルがない場合、デフォルトのクロックモードは "UTC" である。

ハードウェア・クロックは通常はそれほど正確ではない。 しかし、その不正確さの大部分は完全に予測可能である - 毎日同じ分だけ進んだり遅れたりする。 これは規則的なずれ (systematic drift) と呼ばれる。 ユーティリティ hwclock は、ある種の履歴情報を保持するファイル /etc/adjtime を見る。 詳細は hwckock(8) の man ページの「時刻合わせ機能」と「adjtime ファイル」の セクションを参照すること。

adjtime ファイルの形式は、ASCII である。

 

1 行目

空白で区切られた 3 つの数値
ずれ要素 1 日あたりに生じる規則的な時刻ずれを秒で表したもの (浮動小数点型 10 進)
最終の補正時刻 最後に補正あるいは時計合わせを行った時刻を 1969 UTC からの経過秒数で表したもの (10 進整数)
補正の状態 10 進整数の 0 (clock(8) との互換性のためのもの)

 

2 行目

最終の時計合わせ時刻 最後に時計を合わせた時刻を 1969 UTC からの経過秒数で表したもの。 時計合わせが一度もされていなかったり、以前の時計合わせに問題が あった (例えばその時計合わせ以降にハードウェア・クロックの時刻が 不正なことがわかったとかの) 場合には、0 が入る。 これは 10 進の整数である。

 

3 行目

クロックモード サポートされる値は "UTC" または "LOCAL" である。 ハードウェア・クロックが協定世界時かローカルタイムかを示す。 この値は hwclock にコマンドラインを指定すればいつでも上書き可能である。

 

ファイル

/etc/adjtime  

関連項目

hwclock(8), rtcwake(8)  

入手方法

この man ページは util-linux パッケージの一部であり、 https://www.kernel.org/pub/linux/utils/util-linux/ から入手できる。


 

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関連項目
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Time: 02:27:31 GMT, May 03, 2020