SCRIPTREPLAY

Section: User Commands (1)
Updated: September 2011
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名前

scriptreplay - タイミング情報を使って写し (typescript) を再生する  

書式

scriptreplay [options] [-t] timingfile [typescript [divisor]]  

説明

このプログラムはタイミング情報を使って写しを再生する。 このタイミング情報により、以前に script で記録したときと 同じリズムで出力が行われることが保証される。

再生は単純に情報を再度表示するだけである。 typescript が記録されたときに実行されたプログラムは、再度実行されない。 同じ情報を単純に表示するだけなので、 scriptreplay は typescript が記録された端末と同じタイプの端末でしか、 正しく動くことが保証されない。 端末のタイプが異なると、 scriptreplay が出力を送る端末で、typescript 中のエスケープ文字が異なって解釈される可能性がある。

タイミング情報は、 -t パラメータをつけて script(1) を実行したときに、標準エラーに出力される。

デフォルトでは、表示される写しは typescript という名前であると仮定されるが、 第 2 パラメータまたはオプション -s で他のファイルを指定することもできる。

第 3 パラメータが指定された場合は、スピードアップの倍数として使われる。 例えばスピードアップ 2 を指定すると、 scriptreplay は元のセッションの 2 倍の速度で再生する。 スピードアップ 0.1 を指定すると、10 倍遅く再生する。  

オプション

最初の 3 つのオプションは、古い形式の引数を上書きする。
-t, --timing file
script のタイミング出力を保持するファイル
-s, --typescript file
script の端末出力を保持するファイル
-d, --divisor number
再生を指定した number でスピードアップする。 引数は小数値である。 これは、タイミングをこの数を分母として割るので、除数 (divisor) と呼ばれる。
-m, --maxdelay number
写し (transcript) の更新を最大で number 秒まで待つ。 引数は小数値である。 これは、写しの再生に長い時間待たせるのを避けるために使われる。
-V, --version
バージョン情報を表示して、終了する。
-h, --help
ヘルプを表示して、終了する。
 

% script --timing=file.tm script.out
スクリプトを開始しました、ファイルは script.out です
% ls
<etc, etc>
% exit
スクリプトを終了しました、ファイルは script.out です
% scriptreplay --timing file.tm --typescript script.out
 

関連項目

script(1)  

著作権

Copyright © 2008 James Youngman
Copyright © 2008 Karel Zak

This is free software; see the source for copying conditions. There is NO warranty; not even for MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE.

Released under the GNU General Public License version 2 or later.  

著者

元々の scriptreplay プログラムは Joey Hess によって書かれた。 このプログラムは James Youngman と Karel Zak によって C 言語で書き直された。  

入手方法

scriptreplay コマンドは、util-linux パッケージの一部であり、 Linux Kernel Archive から入手できる。


 

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著者
入手方法

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Time: 04:58:10 GMT, July 31, 2019