ZRAMCTL

Section: System Administration (8)
Updated: July 2014
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名前

zramctl - zram デバイスの設定と制御を行う。  

書式

情報を取得する:

zramctl [options]

zram をリセットする:

zramctl -r zramdev...

使用されていない最初の zram デバイスの名前を表示する:

zramctl -f

zram デバイスを設定する:

zramctl [-f | zramdev] [-s size] [-t number] [-a algorithm]

 

説明

zramctl は zram デバイスのパラメータを手早く設定したり、zram デバイスをリセットしたり、 使用されている zram デバイスの状態を取得したりするのに使われる。

オプションが指定されない場合、サイズが 0 でない全ての zram デバイスが表示される。

コマンドラインで指定した zramdev ノードは、既に存在していなればならない点に注意すること。 zramctl--find オプションが指定された場合にのみ、 新しい /dev/zram<N> ノードを作成する。 システムのブート後、/dev/zram<N> ノードがまだ作成されていない可能性もある (そして、それが一般的である)。  

オプション

-a, --algorithm lzo|lz4|lz4hc|deflate|842
zram デバイスでデータの圧縮に使われるアルゴリズムを設定する。
-f, --find
使用されていない最初の zram デバイスを見つける。 --size 引き数が存在する場合、デバイスの初期化が行われる。
-n, --noheadings
状態の出力でヘッダ行を表示しない。
-o, --output list
使用する状態の出力カラムを定義する。 出力の配置が指定されていない場合、デフォルトのセットが使われる。 全てのサポートされるカラムのリストを取得するには、--help を使うこと。
--output-all
全ての利用可能なカラムを出力する。
--raw
状態の出力で生の形式を使う。
-r, --reset
指定した zram デバイスのオプションをリセットする。 zram デバイスの設定は、リセット後にのみ変更できる。
-s, --size size
zram デバイスを指定した size で作成する。 zram デバイスはメモリページに調整される。 要求された size がページサイズの倍数でない場合、次に大きな倍数に丸められる。 単位が何も指定されない場合、size 引き数の単位はバイトである。
size 引き数の後ろに倍数のサフィックス KiB (=1024), MiB (=1024*1024), GiB, TiB, PiB, EiB, ZiB, YiB を付けることができる ("iB" はオプションであり、例えば "K" は "KiB" と同じ意味である)。 また、サフィックス KB (=1000), MB (=1000*1000), GB, TB, PB, EB, ZB, YB を 付けることもできる。
-t, --streams number
デバイスとして使用可能な圧縮ストリームの最大数を設定する。 デフォルトは 1 つのストリームである。
-V, --version
バージョン情報を表示して、終了する。
-h, --help
ヘルプを表示して、終了する。

 

返り値

zramctl は、成功した場合は 0 を返し、失敗した場合は 0 以外を返す。

 

ファイル

/dev/zram[0..N]
zram ブロックデバイス

 

以下のコマンドでは、サイズ 1GiB の zram デバイスを設定し、スワップデバイスとして使う。
# zramctl --find --size 1024M /dev/zram0 # mkswap /dev/zram0 # swapon /dev/zram0 ... # swapoff /dev/zram0 # zramctl --reset /dev/zram0
 

関連項目

Linux カーネルのドキュメント  

著者

Timofey Titovets <nefelim4ag@gmail.com>
Karel Zak <kzak@redhat.com>
 

入手方法

zramctl コマンドは util-linux パッケージの一部であり、 https://www.kernel.org/pub/linux/utils/util-linux/ から入手できる。


 

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オプション
返り値
ファイル
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著者
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Time: 07:56:16 GMT, May 02, 2020