BLOCKDEV

Section: System Administration (8)
Updated: August 2010
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名前

blockdev - コマンドラインからブロックデバイスの ioctl を呼び出す  

書式

blockdev [-q] [-v] command [command...] device [device...]
blockdev --report [device...]
blockdev -h|-V  

説明

blockdev ユーティリティは、 コマンドラインからブロックデバイスの ioctl を呼び出すことを可能にする。  

オプション

-q
静かにする (訳注: 余分な表示をしない)。
-v
詳細に表示する。
--report
指定したデバイスのレポートを表示する。 複数のデバイスを指定することもできる。 何も指定しない場合、/proc/partitions のすべてのデバイスが表示される。 パーティションの開始セクタ (StartSec) は 512 バイトセクタである。
-h, --help
ヘルプを表示して、終了する。
-V, --version
バージョン情報を表示して、終了する。
 

コマンド

複数のデバイスと、複数のコマンドを指定できる。
--flushbufs
バッファをフラッシュする。
--getalignoff
アライメントオフセットを取得する。
--getbsz
ブロックサイズをバイト単位で表示する。 このサイズはデバイスのトポロジーを説明している訳ではない。 このサイズはカーネルで内部的に使われ、(例えば) マウント時に ファイルシステムドライバで修正される可能性がある。
--getdiscardzeroes
discard zeroes サポートの状態を取得する。
--getfra
ファイルシステムの先読み (readahead) の大きさを 512 バイトセクタ単位で取得する。
--getiomin
最小 I/O サイズを取得する。
--getioopt
最適な I/O サイズを取得する。
--getmaxsect
リクエストの最大セクタを取得する。
--getpbsz
物理ブロック (セクタ) サイズを取得する。
--getra
先読みの大きさを (512 バイトセクタ単位で) 表示する。
--getro
読み込みだけが許可されているかの情報を取得する。 デバイスが読み込みだけの許可である場合は、1 を表示する。 それ以外の場合は、0 を表示する。
--getsize64
デバイスのサイズをバイト単位で表示する。
--getsize
デバイスのサイズ (32ビット!) をセクタ単位で表示する。 廃止されているので、--getsz オプションを使うこと。
--getss
論理セクタサイズをバイト単位で表示する - 通常は 512 バイトである。
--getsz
デバイスのサイズを 512 バイトセクタ単位で取得する。
--rereadpt
パーティションテーブルの再読み込みを行う。
--setbsz bytes
ブロックサイズを設定する。 このブロックサイズはブロックデバイスをオープンしている 現在のファイルディスクリプターに限定されたものである。 そのため、ブロックサイズの変更は blockdev がデバイスをオープンしている間だけ続き、 blockdev が終了すると失われる。
--setfra sectors
ファイルシステムの先読みの大きさを設定する (2.6 カーネルの --setra と同様)。
--setra sectors
先読みの大きさを 512 バイトセクタ単位で設定する。
--setro
読み込みだけを許可するように設定する。 デバイスへの現在のアクティブなアクセスは、この変更の影響を受けない。 例えば、既に読み書きモードでマウントされているファイルシステムは 影響を受けない。 変更は再マウントされた後に適用される。
--setrw
読み書きを許可するように設定する。
 

作者

blockdev は Andries E. Brouwer によって書かれ、 Karel Zak によって書き直された。  

入手方法

blockdev コマンドは、util-linux パッケージの一部であり、 https://www.kernel.org/pub/linux/utils/util-linux/ から入手できる。


 

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Time: 02:47:01 GMT, August 04, 2019