BLKDISCARD

Section: System Administration (8)
Updated: July 2014
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名前

blkdiscard - デバイスのセクタを破棄する。  

書式

blkdiscard [options] [-o offset] [-l length] device  

説明

blkdiscard はデバイスのセクタを破棄するために使われる。 これはソリッドステートドライブ (SSD) と、シンプロビジョニングされたストレージで役立つ。 fstrim(8) とは違い、このコマンドはブロックデバイスに直接使用される。

デフォルトでは blkdiscard はデバイスの全てのブロックを破棄する。 以下に示すように、この挙動はオプションを用いて範囲またはサイズに 基づくように変更できる。

device 引き数はブロックデバイスのパス名である。

警告: デバイス上の破棄された範囲の全てのデータは失われる!  

オプション

offsetlength 引き数には倍数のサフィックス KiB (=1024), MiB (=1024*1024), GiB, TiB, PiB, EiB, ZiB, YiB を付けることができる ("iB" はオプションであり、例えば "K" は "KiB" と同じ意味である)。 また、フィックス KB (=1000), MB (=1000*1000), GB, TB, PB, EB, ZB, YB を付けることもできる。
-o, --offset offset
デバイス上で破棄を開始するバイトオフセット。 指定された値は、デバイスのセクタサイズで調整される。 デフォルト値は 0 である。
-l, --length length
(開始地点から数えた) 破棄するバイト数。 指定された値は、デバイスのセクタサイズで調整される。 指定された値が、デバイスの終わりを越した場合、 blkdiscard はデバイスのサイズ境界で停止する。 デフォルト値はデバイスの終わりまでである。
-p, --step length
1 回で破棄するバイト数。 デフォルトでは 1 回の ioctl 呼び出しで全てを破棄する。
-s, --secure
セキュアな破棄を行う。 セキュアな破棄は、通常の破棄と同様であるが、 ガベージコレクションで作成される可能性がある破棄ブロックのコピーも 消去される。 これにはデバイスのサポートが必要である。
-z, --zeroout
破棄ではなく 0 埋めする。
-v, --verbose
調整された offsetlength の値を表示する。 --step オプションが指定された場合、破棄の進捗を毎秒表示する。
-V, --version
バージョン情報を表示して、終了する。
-h, --help
ヘルプを表示して、終了する。
 

著者

Lukas Czerner  

関連項目

fstrim(8)  

入手方法

blkdiscard コマンドは util-linux パッケージの一部であり、 Linux Kernel Archive から入手できる。


 

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Time: 14:28:16 GMT, April 16, 2020