UUIDGEN

Section: User Commands (1)
Updated: June 2011
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名前

uuidgen - 新しい UUID 値を生成する。  

書式

uuidgen [options]  

説明

uuidgen プログラムは、 libuuid(3) ライブラリを用いて、 UUID (universal unique identifier: 汎システム的に他とは重ならない識別子) を生成し、表示する。 新しい UUID は、ローカルシステムで以前に生成された UUID はもちろん、 他のシステムで過去・未来に作成された/作成される UUID のいずれ とも重ならないと考えて良い。

uuidgen は 3 つタイプの UUID を生成できる: 時刻ベースの UUID、乱数ベースの UUID、ハッシュベースの UUID。 質の良い乱数生成機構があれば、 uuidgen は乱数ベースの UUID を生成しようとする。 そうでなければ 時刻ベースの UUID を生成する。 --random または --time オプションを指定すれば、2 つのタイプのいずれかを生成するかを強制できる。

3 つめのタイプの UUID は、 --md5 または --sha1 オプションの後に、 --namespace namespace--name name を付けることで生成できる。 namespace は良く知られた UUID、または RFC 4122 で定義された良く知られた UUID のエイリアス (別名) の 1 つである。 つまり、 @dns, @url, @oid, @x500 のいずれかである。 name は任意の文字列である。 生成される UUID は、名前空間 UUID、name の値、 MD5 または SHA1 アルゴリズムでのハッシュを連結したダイジェスト (digest) である。 よって、UUID をより複雑な値や直接開示すべきでない値の、 ハンドルやノンス (nonce: 暗号などで使われる使い捨ての値) として使用する場合には、 予測できる値が有用である。 詳細な情報は RFC を参照すること。  

オプション

-r, --random
乱数ベースの UUID を生成する。 この方法は、ほとんどがランダムなビットから なる UUID を生成する。 これを用いるには、オペレーティングシステムが /dev/random のような質の良い乱数生成機構を備えていなければならない。
-t, --time
時刻ベースの UUID を生成する。 この手法では、システムクロックとシステムのイーサネットハードウェア アドレスが取得できればそれとに基づいて UUID を生成する。
-h, --help
ヘルプを表示して、終了する。
-V, --version
バージョン情報を表示して、終了する。
-m, --md5
MD5 をハッシュアルゴリズムとして使う。
-s, --sha1
SHA1 をハッシュアルゴリズムとして使う。
-n, --namespace namespace
namespace プレフィックスでハッシュを生成する。 namespace は UUID または '@ns' である。 ここで "ns" は良く知られた事前定義された UUID であり、名前空間の名前で示される。 (上記を参照)。
-N, --name name
name のハッシュを生成する。
-x, --hex
名前 name を 16 進数の文字列として解釈する。
 

準拠

OSF DCE 1.1  

uuidgen --sha1 --namespace @dns --name "www.example.com"  

著者

uuidgen は Andreas Dilger によって libuuid のために書かれた。  

関連項目

libuuid(3), RFC 4122  

入手方法

uuidgen コマンドは util-linux パッケージの一部であり、 https://www.kernel.org/pub/linux/utils/util-linux/ から入手できる。


 

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Time: 13:00:19 GMT, April 16, 2020