RENICE

Section: User Commands (1)
Updated: July 2014
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名前

renice - 実行中のプロセスの優先度を変更する  

書式

renice [-n] priority [-g|-p|-u] identifier...  

説明

renice は 1 つ以上の実行中プロセスのスケジューリング優先度を変更する。 1 つ目の引き数は使用する priority 値である。 他の引き数は、プロセス ID (デフォルト)、プロセスグループ ID、 ユーザー ID、ユーザー名として解釈される。 プロセスグループを renice すると、プロセスグループに所属する全てのプロセスのスケジューリング 優先度が変更される。 ユーザーを renice すると、ユーザーが所有する全てのプロセスのスケジューリング優先度が 変更される。

 

オプション

-n, --priority priority
プロセス、プロセスグループ、ユーザーに使用するスケジューリング 優先度 priority を指定する。 -n または --priority はオプションであるが、使用する場合は最初の引き数にする必要がある。
-g, --pgrp
その後に続く引き数をプロセスグループ ID として解釈する。
-p, --pid
その後に続く引き数をプロセス ID として解釈する (デフォルト)。
-u, --user
その後に続く引き数をユーザー名または UID として解釈する。
-V, --version
バージョン情報を表示して、終了する。
-h, --help
ヘルプを表示して、終了する。
 

以下のコマンドは、PID が 987 と 32 のプロセスと、ユーザー daemon と root が 所有する全てのプロセスの優先度を変更する:
renice +1 987 -u daemon root -p 32
 

注意

スーパーユーザー以外のユーザーは、自身が所有するプロセスの優先度しか 変更できない。 非特権ユーザーは ``nice 値'' を 増加 させることかできない (つまり、低い優先度を選ぶことしかできない)。 また、(Linux 2.6.12 以降では) この変更は 適切な ``nice'' リソース制限が設定されていない限り、元に戻すことはできない (ulimit(1) と getrlimit(2) を参照すること)。

スーパーユーザーは、任意のプロセスの優先度を変更可能で、 優先度を -20 から 19 の範囲に設定できる。 よく使われる値は以下の通り: 19 (この値を設定したプロセスは、システムが何もすることがないときにのみ 実行される)、0 (``基本の'' スケジューリング優先度)、負の値 (速く処理させる)。  

ファイル

/etc/passwd
ユーザー名とユーザー ID をマッピングする。
 

関連項目

nice(1), getpriority(2), setpriority(2), credentials(7), sched(7)  

履歴

renice コマンドは 4.0BSD で登場した。  

入手方法

renice コマンドは util-linux パッケージの一部であり、 Linux Kernel Archive から入手できる。


 

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