PRLIMIT
Section: User Commands (1)
Updated: July 2014
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名前
prlimit - プロセスのリソース制限を取得または設定する。
書式
prlimit [options]
[--resource[=limits]
[--pid PID]
prlimit [options]
[--resource[=limits]
command [argument...]
説明
指定したプロセス ID と 1 つ以上のリソースについて、
prlimit はその制限を取得または変更する。
command を指定すると、
prlimit
は指定した引き数でコマンドを実行する。
limits 引き数は、コロン (:) で区切られたソフト制限とハード制限から構成され、
既存の値を変更する。
limits が指定されない場合、prlimit は現在の値を表示する。
値が指定されない場合、既存の値が使われる。
無制限はたは無限の値 (RLIM_INFINITY) を指定するには、
-1 または 'unlimited' 文字列を渡すこと。
制限の特性により、ソフト制限は (上限とも呼ばれる) ハード制限以下でなければならない。
利用可のな全てのリソース制限を見るには、「リソースオプション」の
セクションを参照すること。
- soft:hard 両方の制限を指定する。
-
- soft: ソフト制限のみを指定する。
-
- :hard ハード制限のみを指定する。
-
- value 両方の制限を同じ値に指定する。
-
一般的なオプション
- -h, --help
-
ヘルプを表示して、終了する。
- --noheadings
-
ヘッダ行を表示しない。
- -o, --output list
-
使用する出力カラムを定義する。
出力カラムが指定されない場合、デフォルトのセットが使われる。
サポートされるカラムのリストを取得するには、--help を使うこと。
- -p, --pid
-
プロセス ID を指定する。何も指定しない場合は、実行中のプロセスが使われる。
- --raw
-
生の出力形式を使う。
- --verbose
-
詳細なモード。
- -V, --version
-
バージョン情報を表示して、終了する。
リソースオプション
- -c, --core[=limits]
-
コアファイルの最大サイズ。
- -d, --data[=limits]
-
データの最大サイズ。
- -e, --nice[=limits]
-
上げることのできる nice 優先度の最大値。
- -f, --fsize[=limits]
-
ファイルの最大サイズ。
- -i, --sigpending[=limits]
-
ペンディングされるシグナルの最大数。
- -l, --memlock[=limits]
-
アドレス空間のメモリロック可能サイズの最大値。
- -m, --rss[=limits]
-
Resident Set Size (RSS) の最大値。
- -n, --nofile[=limits]
-
open できるファイルの最大数。
- -q, --msgqueue[=limits]
-
POSIX メッセージキューの最大バイト数。
- -r, --rtprio[=limits]
-
リアルタイム優先度の最大値。
- -s, --stack[=limits]
-
スタックの最大サイズ。
- -t, --cpu[=limits]
-
CPU 時間 (秒)。
- -u, --nproc[=limits]
-
プロセスの最大数。
- -v, --as[=limits]
-
アドレス空間の最大値。
- -x, --locks[=limits]
-
保持できるファイルロックの最大数。
- -y, --rttime[=limits]
-
リアルタイムタスクのタイムアウト。
例
- prlimit --pid 13134
-
現在の全てのリソースの制限値を表示する。
- prlimit --pid 13134 --rss --nofile=1024:4095
-
RSS の制限を表示し、open するファイルのソフト制限とハード制限を
それぞれ 1024 と 4095 にする。
- prlimit --pid 13134 --nproc=512:
-
プロセスのソフト制限のみを変更する。
- prlimit --pid $$ --nproc=unlimited
-
カレントプロセスのソフト制限と上限をともに無制限にする。
- prlimit --cpu=10 sort -u hugefile
-
CPU 時間のソフト制限とハード制限をともに 10 秒に設定し、'sort' を実行する。
関連項目
ulimit(1),
prlimit(2)
注意
prlimit システムコールは Linux 2.6.36 以降でサポートされており、
古いカーネルではこのプログラムは失敗する。
著者
Davidlohr Bueso <dave@gnu.org> - Dennis M. Ritchie を偲んで。
入手方法
prlimit コマンドは util-linux パッケージの一部である、
https://www.kernel.org/pub/linux/utils/util-linux/
から入手できる。
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- 一般的なオプション
-
- リソースオプション
-
- 例
-
- 関連項目
-
- 注意
-
- 著者
-
- 入手方法
-
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Time: 08:59:30 GMT, January 22, 2021