LSMEM

Section: User Commands (1)
Updated: October 2016
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名前

lsmem - オンライン状態になっている利用可能なメモリの範囲をリスト表示する。  

書式

lsmem [options]  

説明

lsmem コマンドは、オンライン状態になっている利用可能なメモリの範囲を リスト表示する。 リストされたメモリブロックは、sysfs におけるメモリブロックの表現に対応する。 このコマンドは、メモリブロックサイズと、オンラインとオフライン状態の メモリの総量も表示する。

デフォルトの出力は、元々の s390-tools の実装と互換性があるが、 スクリプトの中ではデフォルトの出力を避けることを強く推奨する。 一定の出力が必要な場合、環境変数のカラムリストとともに --output オプションを使って、期待するカラムを明示的に常に定義すべきである。

lsmem は、ある出力カラムについて、前のメモリブロックが現在のメモリブロックと 区別される場合、新たなメモリ範囲としてリスト表示する。 このデフォルトの挙動は、--split オプション (例えば lsmem --split=ZONES) で上書きできる。 特別なワード "none" を使うと、メモリブロックの全ての違いを無視して、 可能か限り大きな連続した範囲を作成する。 --all は反対の意味で、個々のメモリブロックをリスト表示する。

分割ポリシーより、ある属性の違いを lsmem に強制的に無視させた場合、 出力カラムに不正確な情報が表示されることがある点に注意すること。 例えば、リムーバブルなメモリブロックとリムーバブルでないメモリブロックを 1 つの範囲にマージしてしまった場合、lsmem の出力では、 リムーバブルでないメモリとしてマークされる。

全てのシステムで全てのカラムがサポートされているわけではない。 サポートされていないカラムが指定された場合、lsmem はカラム名を表示するが、 データは表示しない。

カラムの説明を参照するには、--help オプションを使うこと。

 

オプション

-a, --all
同じ属性でメモリブロックを結合するのではなく、個々のメモリ ブロックをリスト表示する。
-b, --bytes
SIZE カラムを、人が読みやすい形式ではなく、バイト単位で表示する。
-h, --help
ヘルプを表示して、終了する。
-J, --json
JSON 出力形式を使う。
-n, --noheadings
ヘッダ行を表示しない。
-o, --output list
どの出力カラムを表示するかを指定する。 サポートされる全てのカラムのリストを取得するには、--help を使うこと。 list+list の形式で指定することで、 デフォルトのカラムのリストを拡張できる (例えば、lsmem -o +NODE)。
--output-all
利用可能なカラムを全て出力する。
-P, --pairs
出力を key="value" ペアの形式にする。 潜在的に安全でない全ての文字は、(\x<code> のように) 16 進数にエスケープされる。
-r, --raw
出力を生の形式にする。 潜在的に安全でない全ての文字は、(\x<code> のように) 16 進数にエスケープされる。
-S, --split list
どのカラム (属性) を使ってメモリブロックを範囲に分割するかを指定する。 サポートされるカラムは、STATE, REMOVABLE, NODE, ZONES、もしくは "none" である。 他のカラムは黙って無視される。 より詳細は上記の「説明」セクションを参照すること。
-s, --sysroot directory
lsmem コマンドが発行された Linux インスタンスではなく、 別のインスタンスのメモリデータを取得する。 指定する directory は、調査を行う Linux インスタンスのシステムルートである。
-V, --version
バージョン情報を表示して、終了する。
--summary[=when]
このオプションはサマリ行の表示を制御する。 オプションの引き数 when は、never, always, only のいずれかである。 when 引き数が省略された場合、デフォルトは "only" である。 --raw, --pairs, --json が指定された場合、 サマリ行は出力されない。
 

著者

lsmem は元々 Gerald Schaefer によって s390-tools で Perl で書かれた。 util-linux の C バージョンは、Clemens von Mann, Heiko Carstens, Karel Zak によって書かれた。  

関連項目

chmem(8)  

入手方法

lsmem コマンドは util-linux パッケージの一部であり、 Linux Kernel Archive から入手できる。


 

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関連項目
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Time: 09:21:01 GMT, April 11, 2020