LSLOGINS

Section: User Commands (1)
Updated: April 2014
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名前

lslogins - システム上の既知のユーザーの情報を表示する。  

書式

lslogins [options] [-s|-u[=UID]] [-g groups] [-l logins] [username]  

説明

wtmp ログ、btmp ログ、/etc/shadow (必要な場合) 、/etc/passwd を調べ、 必要なデータを出力する。

オプションの引き数 username を指定すると、 lslogins は指定されたユーザーのみの入手可能な全ての情報を表示する。 この場合、出力形式は -l または -g の場合と異なる。 username が不明な場合、エラーを返す。

デフォルトの動作では、システム上の全てのユーザーの情報を表示する。  

オプション

長い形式のオプションで必須な引き数は、短い形式のオプションでも必須である。
-a, --acc-expiration
パスワードの最終更新日と、アカウントの失効日の情報を表示する (より詳細は shadow(5) を参照すること)。 (root 権限が必要である。)
--btmp-file path
btmp の別のパス名。
-c, --colon-separate
各ユーザの情報を改行ではなくコロンで区切る。
-e, --export
データを NAME=VALUE の形式で出力する。
-f, --failed

-G, --supp-groups
補助 (supplementary) グループの情報を表示する。
-g, --groups=groups
groups に所属するユーザーの情報のみを表示する。 1 つ以上のグループを指定できる。この場合、リストはカンマで区切る。 不明なグループ名は無視される。

ユーザーが明示的にグループメンバー (例えば、/etc/group) として指定されていない場合、 プライマリグループについて、ユーザーとグループの関係が分からない 点に注意すること。 コマンド lslogins は、グループデータベースのみを使うのではなく、グループを スキャンするので、プライマリ GID を持つユーザーデータベースは全く使われない。

-h, --help
ヘルプ情報を表示して、終了する。
-L, --last
ユーザーの最終ログインセッションの情報を含むデータを表示する。
-l, --logins=logins
logins に指定されたログイン情報 (ユーザー名またはユーザー ID) の ユーザーの情報のみを表示する。 1 つ以上のログイン情報を指定できる。 リストはカンマ区切りの必要がある。 不明なログイン名は無視される。
-n, --newline
各情報の塊を各行に書き出す。
--noheadings
ヘッダ行を表示しない。
--notruncate
出力を切り詰めない。
-o, --output list
どの出力カラムを表示するかを指定する。 list+list の形式で指定することで、 デフォルトのカラムのリストを拡張できる。
--output-all
利用可能な全てのカラムを出力する。 サポートされる全てのカラムのリストは、 --help で取得できる。
-p, --pwd
パスワードでのログインに関連した情報を表示する (-afL も参照すること)。
-r, --raw
(カラム揃えをしない) 生の出力。
-s, --system-accs
システムアカウントを表示する。 UID が 101 から 999 (を含む) の全てのアカウントがデフォルトである。 nobody と nfsnobody (UID 65534) は除外される。 このハードコードされたデフォルトは /etc/login.defs ファイルの パラメータ SYS_UID_MIN と SYS_UID_MAX で上書きできる。
--time-format type
時間を short, full, iso 形式で表示する。 デフォルトは short で、この時間形式はスペースを使わず、人が読みやすいように設計 されている。
-u, --user-accs
UID が 1000 以上の全てのアカウントがデフォルトである。 nobody と nfsnobody (UID 65534) は除外される。 このハードコードされたデフォルトは /etc/login.defs ファイルの パラメータ UID_MIN と UID_MAX で上書きできる。
-V, --version
バージョン情報を表示して、終了する。
--wtmp-file path
wtmp の別のパス名。
-Z, --context
ユーザーのセキュリティコンテキストを表示する。
-z, --print0
ユーザーのエントリを、改行ではなく、nul 文字で区切る。

 

注意

UID の閾値のデフォルトは、/etc/login.defs から読み込まれる。

 

返り値

0
OK である。
1
不正な引き数が指定された。
2
致命的なエラーが起こった (例えば、ログが破損していた)。
 

関連項目

group(5), passwd(5), shadow(5), utmp(5)  

履歴

lslogins ユーティリティは、logins ユーティリティによって触発され、 FreeBSD 4.10 で登場した。  

著者

Ondrej Oprala
Karel Zak

 

入手方法

lslogins コマンドは util-linux パッケージの一部であり、 Linux Kernel Archive から入手できる。


 

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Time: 07:47:04 GMT, April 11, 2020