LOOK

Section: User Commands (1)
Updated: June 2011
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名前

look - 指定した文字列で始まる行を表示する  

書式

look [options] string [file]  

説明

look ユーティリティは、 file の各行のうち、 string で指定された文字列で始まっている行を表示する。 look は二分検索を使っているため、 file で指定するファイルはソートしておかなければならない (look-d オプションを使うときにはソートするときの sort(1) にも -d を使い、 -f オプションを使うときは sort(1) でも -f を使うこと)。

file が指定されなかった場合は /usr/share/dict/words が使用され、 アルファベットと数字だけで比較され、 アルファベットの大文字小文字の違いは無視される。  

オプション

-a, --alternative
別の辞書を使用する。
-d, --alphanum
通常の辞書で使用されている空白とアルファベットと数字だけを 比較対象とする。 これはファイルが指定されていない場合のデフォルトである。

バージョン 2.28 以降で、sort -d との互換性を持たせるため、 空白が辞書の文字セットに追加された点に注意すること。

-f, --ignore-case
アルファベットの大文字、小文字を区別しない。 これはファイルが指定されていない場合のデフォルトである。
-t, --terminate character
文字列の終端文字を指定する。 つまり、string のうち character が最初に出てくるところまで (character を含む) が比較の対象となる。
-V, --version
バージョン情報を表示して、終了する。
-h, --help
ヘルプを表示して、終了する。

 

返り値

look ユーティリティは、 指定の文字列で始まる行が見つかった場合は 0 を、 見つからなかった場合は 1 を、エラーが起きた場合は 2 以上の値を返す。  

sort -d /etc/passwd -o /tmp/look.dict
look -t: root:foobar /tmp/look.dict
 

環境変数

WORDLIST
単語ファイルのパス。 環境変数は「ファイル」セクションで定義される単語ファイルより 優先される。
 

ファイル

/usr/share/dict/words
デフォルトで使用される単語ファイル
/usr/share/dict/web2
もう一つの単語ファイル
 

関連項目

grep(1), sort(1)  

履歴

look ユーティリティは Version 7 AT&T Unix から登場した。  

入手方法

look コマンドは、util-linux パッケージの一部であり、 https://www.kernel.org/pub/linux/utils/util-linux/ から入手できる。


 

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Time: 12:16:32 GMT, July 28, 2019