PLDD
Section: Linux User Manual (1)
Updated: 2020-06-09
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名前
pldd - プロセスにリンクされている動的共有オブジェクトを表示する
書式
pldd pid
pldd option
説明
pldd
コマンドは、 指定されたプロセス ID (PID) のプロセスにリンクされている
動的共有オブジェクト (DSO) のリストを表示する。
このリストには
dlopen(3) を使って動的にロードされたライブラリーも含まれる。
オプション
- -?, --help
-
ヘルプメッセージを表示して終了する。
- --usage
-
簡潔な使用方法を表示して終了する。
- -V, --version
-
プログラムのバージョン情報を表示して終了する。
終了ステータス
成功すると
pldd
はステータス 0 を返す。
指定されたプロセスが存在しない場合、ユーザーが自身の動的共有
オブジェクトのリストにアクセスする許可を持っていない場合、
もしくはコマンドライン引き数が指定されていない場合、
pldd
はステータス 1 で終了する。
無効なオプションが指定された場合、ステータス 64 で終了する。
バージョン
pldd は glibc 2.15 以降で利用可能である。
準拠
pldd コマンドは POSIX.1 では規定されていない。 他のいくつかのシステムにも同様のコマンドがある。
注意
コマンド
lsof -p PID
は、プロセスにリンクされた動的共有オブジェクトも出力する。
gdb(1)
の
info shared
コマンドでもプロセスが使用する共有ライブラリを表示できる。
よって、
(指定した
pid
のプロセスをモニターし)
pldd
と同様の出力を以下のコマンドラインを使って取得できる:
$ gdb -ex "set confirm off" -ex "set height 0" -ex "info shared" \
-ex "quit" -p $pid | grep '^0x.*0x'
バグ
glibc 2.19 から 2.29 までは、
pldd
は壊れている。
実行すると単にハングする。
この問題は、glibc 2.30 で修正され、いくつかのディストリビューションでは、
修正が以前の glibc のバージョンにバックポートされている。
例
$ echo $$ # シェルの PID を表示する
1143
$ pldd $$ # このシェルにリンクされている動的共有オブジェクトを表示
1143: /usr/bin/bash
linux-vdso.so.1
/lib64/libtinfo.so.5
/lib64/libdl.so.2
/lib64/libc.so.6
/lib64/ld-linux-x86-64.so.2
/lib64/libnss_files.so.2
関連項目
ldd(1),
lsof(1),
dlopen(3),
ld.so(8)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.07 の一部である。
プロジェクトの説明、バグ報告に関する情報、このページの最新版は、
http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- オプション
-
- 終了ステータス
-
- バージョン
-
- 準拠
-
- 注意
-
- バグ
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- 例
-
- 関連項目
-
- この文書について
-
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Time: 13:03:41 GMT, December 28, 2020