LOCALE
Section: Linux User Manual (1)
Updated: 2020-06-09
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名前
locale - ロケール固有の情報を取得する
書式
locale [option]
locale [option] -a
locale [option] -m
locale [option] name...
説明
locale コマンドは、 現在のロケールもしくはすべてのロケールに関する情報を、 標準出力に表示する。
引き数なしで呼び出された場合、 locale は現在のロケール設定を各ロケールカテゴリー毎 (locale(5) 参照) に表示する。
ロケールを制御する環境変数の設定 (locale(7) 参照) に基づいて行われる。
環境変数の変数セットの値は、ダブルクォートなしで表示されるが、
暗黙の値はダブルクォートを付けて表示される。
オプション -a か -m のどちらか (もしくは同等の長い形式のオプション) が指定された場合、 動作は以下のようになる。
- -a, --all-locales
-
利用可能なすべてのロケールを表示する。 -v オプションが指定されると、 各ロケールに関する LC_IDENTIFICATION
メタデータも出力される。
- -m, --charmaps
-
利用可能な charmap (文字集合記述ファイル) の一覧を表示する。
ロケールの現在の文字集合を表示するには、locale -c charmap を使うこと。
locale コマンドには引き数として渡すことができる (複数指定可)。 これらの引き数は、 ロケールのキーワード名 (例えば
date_fmt, ctype-class-names, yesexpr, decimal_point)
か、ロケールのカテゴリー名 (例えば LC_CTYPE, LC_TIME) である。 各引き数について以下の情報が表示される。
- *
-
ロケールキーワードについては、 そのキーワードの値が表示される。
- *
-
ロケールカテゴリーについては、 そのカテゴリーの全キーワードの値が表示される。
引き数が指定された場合には、 以下のオプションが意味を持つ。
- -c, --category-name
-
カテゴリー名が引き数に指定された場合、 そのカテゴリーのキーワード値のリストの前に、 ロケールカテゴリー名を独立した行で表示する。
-
キーワード名が引き数に指定された場合、キーワード値の前に
このキーワードのロケールカテゴリーを独立した行で表示する。
-
複数の名前引き数が指定された場合に、このオプションを使うと
可読性があがる。 -k オプションと組み合わせて使用できる。
- -k, --keyword-name
-
キーワード値を表示する際に、 次の形式でそのキーワードの名前も合わせて表示する。
-
keyword="value"
locale コマンドでは以下のオプションも使用できる。
- -v, --verbose
-
いくつかのコマンドラインオプションと引き数の組み合わせで
追加の情報を表示する。
- -?, --help
-
コマンドラインオプションと引き数の概要を表示し、終了する。
- --usage
-
簡潔な使用方法を表示し、終了する。
- -V, --version
-
プログラムのバージョンを表示し、終了する。
ファイル
- /usr/lib/locale/locale-archive
-
通常のデフォルトのロケールアーカイブファイル
- /usr/share/i18n/locales
-
ロケール定義ファイルの通常のデフォルトパス
準拠
POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.
例
$ locale
LANG=en_US.UTF-8
LC_CTYPE="en_US.UTF-8"
LC_NUMERIC="en_US.UTF-8"
LC_TIME="en_US.UTF-8"
LC_COLLATE="en_US.UTF-8"
LC_MONETARY="en_US.UTF-8"
LC_MESSAGES="en_US.UTF-8"
LC_PAPER="en_US.UTF-8"
LC_NAME="en_US.UTF-8"
LC_ADDRESS="en_US.UTF-8"
LC_TELEPHONE="en_US.UTF-8"
LC_MEASUREMENT="en_US.UTF-8"
LC_IDENTIFICATION="en_US.UTF-8"
LC_ALL=
$ locale date_fmt
%a %b %e %H:%M:%S %Z %Y
$ locale -k date_fmt
date_fmt="%a %b %e %H:%M:%S %Z %Y"
$ locale -ck date_fmt
LC_TIME
date_fmt="%a %b %e %H:%M:%S %Z %Y"
$ locale LC_TELEPHONE
+%c (%a) %l
(%a) %l
11
1
UTF-8
$ locale -k LC_TELEPHONE
tel_int_fmt="+%c (%a) %l"
tel_dom_fmt="(%a) %l"
int_select="11"
int_prefix="1"
telephone-codeset="UTF-8"
以下の例では、 ./wrk ディレクトリにある独自のロケールを localedef(1) ユーティリティを使って
$HOME/.locale でコンパイルし、 date(1) コマンドでその結果をテストし、 それからシェルの設定ファイルで環境変数
LOCPATH と LANG を設定し、 それ以降のユーザーセッションで独自のロケールを利用できるようにしている。
$ mkdir -p $HOME/.locale
$ I18NPATH=./wrk/ localedef -f UTF-8 -i fi_SE $HOME/.locale/fi_SE.UTF-8
$ LOCPATH=$HOME/.locale LC_ALL=fi_SE.UTF-8 date
$ echo "export LOCPATH=\$HOME/.locale" >> $HOME/.bashrc
$ echo "export LANG=fi_SE.UTF-8" >> $HOME/.bashrc
関連項目
localedef(1),
charmap(5),
locale(5),
locale(7)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.07 の一部である。
プロジェクトの説明、バグ報告に関する情報、このページの最新版は、
http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
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- 名前
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- 書式
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- 説明
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- ファイル
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- 準拠
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- 例
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Time: 11:12:58 GMT, December 28, 2020